おもしろ生態とかしこい防ぎ方

イノシシから田畑を守る おもしろ生態とかしこい防ぎ方

 

猪突猛進のイメージが強いイノシシ。しかし本当は思いのほか臆病で怖がりだ。近年急増する農地被害も、この弱点を徹底してつくことで容易に回避できる。従来のイメージにとらわれない新しい防除体系を提案。

目次

第1章 なぜイノシシを防げないか
1 「柵をつくれば安全」は大間違い
2 音、光、臭いは必ず慣れる
3 被害は餌づけ、人慣れの延長にある
4 個体数管理はイタチごっこを招く!?

第2章 イノシシのしたたかさ、泣きどころ
1 狩猟動物としての誤解、伝聞
2 跳ねる、這う、くぐり抜ける
3 鋭い感覚能力、高い知力
4 餌の好み、食べ方
5 ブタとは違う出産、子育て
6 臆病と大胆が裏腹

第3章 誰でもできるイノシシ対策の実際
1 田畑を囲う前にできること
2 集落の人の動きがカギをにぎる
3 かしこい田畑の囲い方、防止柵の設置
4 そのほかの対策
5 個体数管理(捕獲)のやり方

第4章 イノシシとの共存を目指して
1 日本人とイノシシとの闘い
2 一九七〇年以降に被害が拡大
3 イノシシに強い中山間地の農地管理

付録1 捕獲したイノシシを食す
付録2 イノシシ肉の解体の方法
あとがき
資料1 電気柵などの囲い柵資材例
資料2 イノシシ捕獲用の箱わな

解説(詳細)

猪突猛進のイメージが強いイノシシ。しかし本当は思いのほか臆病で怖がりだ。近年急増する農地被害も、この弱点を徹底してつくことで容易に回避できる。従来のイメージにとらわれない新しい防除体系を提案。

■著者紹介
江口祐輔
1969年1月神奈川県生まれる。近畿中国四国農業研究センター鳥獣害研究室を経て、2003年1月より麻布大学講師。わが国では数少ないイノシシの研究家で、繁殖学、動物行動学が専門。被害地のフィールド調査を精力的にこなす一方で、イノシシを飼育してその身体能力(跳躍力や視力、嗅覚など)や学習能力を調べ、有効な農業被害防止策を追求している。「イノシシの飼育管理に関する行動学的研究」で、日本畜産学会奨励賞を受賞(2001年)。著書に『イノシシと人間』(古今書院、共著)、『鳥獣害対策の手引』(日本植物防疫協会、共著)